山東雪寒基地

本施設は、北近畿自動車道路の冬季における安全で円滑な道路交通の確保を目的とした除雪拠点施設であり、氷上インタ－チェンジから和田山ジャンクション間(24.8km)の開通に合わせて山東インタ－チェンジに建設した。
施設は、事務所棟・車庫棟(3x8ブレ－ド付き凍結防止剤散布車を6台格納)・薬剤投入庫の三つから構成されるが、土地利用・施工性・建設コスト・工期(開通日の厳守)・道路敷際の開放性(出動時の機動性確保)等を総合的に判断し、全てを「一棟に集約」することで諸問題を解決した。
外観は、山東の峰々が連なる風景に同化するよう、切妻屋根と単純化した材料・ディテ－ルでシンプルに表現し、周辺環境や自然環境に調和するデザインとした。